臆病モノの恋

2013年05月11日 18:02

「好き」という感情が理解できない。
いつからか、私はその感情を捨ててきたから。

「どうして?」
そう問いかけた貴方は
簡単に私の奥深くに眠る感情を呼び起こそうとする
怖くて、苦しくて、危険で。
だから、拒絶して見せるのは当たり前でしょ?

何も見ないでいられる現実の中でしか
息ができない私に、「甘い嘘」は残酷で
胸に抱いた大きな傷に触れないでほしいと
願ってしまう。


手なんて掴まないで!
その胸に閉じ込めないで。
淡い期待は諸刃のヤイバになって
私の胸を浚っていくから。

その闇の先が光かどうか
私にはのぞき見る勇気がないのだから。