虹色の心、虹色の光

2013年08月10日 05:00

綺麗な人間でありたくて
初めて嘘を口にした日
その奥の心には、そっと蓋をした

お互いの醜さをかばい合う友達(かんけい)と
お互いの存在を決めつける言葉(ぎしき)を
あの頃の私は繰り返し、それを普通だと思い込んできた
その過ちの深さにも気づかずにいた

それは本当に、無くてはならないものだったのかと
私は何度も問いかけていたはずなのに
私を彷徨わせるための罠だと
全てを拒否してしまった
私は何も見ていなかった

虹のように様々な色と それでいてとても儚い
まるで心のような光にさえも
 
あぁ、でも私は何時の日か気づく
私が見えていたもの 見えていなかったものにも

その時こそ 私は言うだろう
何もかも、それは私にとって大事な時間であったと
愚かでもいい、私は私なのだと
この世界で小さな、でもたったひとつな私のために